10月20日、東京・秩父宮ラグビー場でトップリーグ(TL)第7節の2試合が行われた。2試合目となる大一番は、サントリーサンゴリアス(1位)がパナソニックワイルドナイツ(4位)に34?20(勝点5?0)で勝利、サントリーは負け知らずの7連勝で首位をキープした。(天候:晴れ/弱風 観客:12556人)
自分たちの強みをどれだけ出せるか—白熱の前半
昨シーズンのプレーオフ決勝と同じ顔合わせとなったサントリー対パナソニック。ともに「自分たちの強みをどれだけ出せるか」をテーマに掲げ、前半から期待通りの白熱した展開となった。
互いにPGを決めて迎えた8分、ハーフェーライン上のセンタースクラムからパナソニックがサインプレーで魅せる。スクラムからボールを持ち出したSHイーリー・ニコラスからパスを受け取ったNZ代表CTBソニー ビル・ウィリアムズがループパスと見せかけて、縦に入ってきたFB田邉淳にパス。見事にラインブレイクした田邉からFL西原忠佑にパスが渡り、最後はWTB山田章仁がトライ(3-10)。「サポートプレーだったので、スペースに走って置いただけ」と本人は謙遜したが、開幕から7試合連続トライはTL新記録となった。
今度はサントリーの番だった。再びPGを決め合って迎えた27分、連続攻撃の後、LO真壁伸弥が縦に走り込んだ後にラックから素早く展開、FLジョージ・スミスがランからCTBニコラス・ライアンに素晴らしいパス。最後は、ライン際を走ったニコラスの内側をフォローしたSOトゥシ・ピシがトライ。前半は13-13で折り返した。